大相撲で露鵬と白露山が、尿検査で大麻の陽性反応が出て解雇処分を受けた。大リーグでは麻薬をやるとどんなペナルティーを受けるのだろう?
▼大麻…禁止されてはいるが実際は野放し状態
大麻はMLBが定める8種類の違法薬物のひとつだ。しかし、定期的な検査が実施されていないうえ、罰則規定もない状態だ。昨年4月、カージナルスのリリーフ投手ジョシュ・ハンコックが深夜に交通事故死した際、クルマのダッシュボードから数グラムの大麻が見つかっている。ナショナルズで活躍中の悪ガキ、イライジャー・デュークスも昨年1月に大麻の不法所持で地元の警察に逮捕された際、「たった2グラムで逮捕するのかよ――」と食ってかかり、関係者を呆れさせた。
▼覚醒剤(アンフェタミン)…1度目は罰則なし。2度目は出場停止25試合
大リーグではグリーニーという経口覚醒剤の蔓延(まんえん)を終わらせるため06年から検査が実施され、罰則も設けられた。内容は日本人の感覚からするとユルユルで、陽性反応が出た場合でも、1回目は専門家のカウンセリングを受けることと1年間に6回の尿検査を受けることを義務付けられるだけで済む。そのためバリー・ボンズもジェイソン・ジオンビーも、陽性反応が出たにもかかわらず、なんのペナルティーも受けなかった。
ただ2度目は名前が公表され25試合の出場停止。3度目は80試合の出場停止になる。このルールができてまだ1年半だが、すでに昨年タイガース(当時)のネイフィ・ペレスが3度陽性反応が出て80試合の出場停止になっている。大物ではマイク・キャメロン(ブリュワーズ)が昨季終了後2度目の陽性反応が出て、今季開幕から25試合出場停止になっている。
▼コカイン…3カ月〜1年の出場停止
ハードドラッグの王者コカインに関しては罰則が厳しく、過去の例を見ると軽い場合で2〜3カ月の出場停止。重度の汚染と認定された場合は1年間の出場停止になるケースが多い。しかも中毒者更生施設に入ることを義務付けられ、出所後一定期間、陽性反応が出なければ復帰が認められる。重度のコカ中になると1度や2度の施設入りでは更生できないケースが多いが、更生する意志のあるものには寛大で、何度でも更生施設に入る機会が与えられる。メジャーの新しいスターに成長したジョシュ・ハミルトン(レンジャーズ)は、マイナー時代、グレてコカイン中毒になり8回も更生施設に入った末、ようやくコカインと決別し、再びプレーする機会を与えられている。